古今東西、素晴らしい主人公が登場する映画は数多くあります。
皆それぞれが「彼・彼女こそ最高」と目を輝かし熱く語ります。
ちなみに、私の大好きなお姫さま「小冬」ってご存じですか？
黒沢映画やスターウォーズのファンならピンとくるかも。
スターウォーズに大きな影響を与えた「隠し砦の三悪人」のヒロインです。

男のような気性で荒馬を乗り廻し、人のいう事などおかまいなし。
でも、純粋で思いやりのある、芯の強い女性。
戦乱の時代、姫は庶民の娘に扮して敵中突破の旅に出ることに。
（しかも、聾唖者として！）
様々な出来事に遭遇し、人の優しさや醜さを経験していく。

敵に捕らえられた時、旅で見た火祭りのことを人生に重ねる。
「人の命は火と燃やせ　　虫の命は火に捨てよ
　思い思えば闇の世や　　浮世は夢よただ狂え」
毅然と詠う姿のりりしいこと、美しいこと。
その時代に生きた実際の人物を見つめているような感覚でした。
「女優の上原美佐さん演ずる姫」ではなく本当の姫（小冬）に会えて良かったと。
時々「姫はあれからどうなったのかな」って考えます。

隠し砦の三悪人は時代劇ですがファンタジー！
そして、『OJIトキ！ 想い空のかなたへ』は小説なのに大人の絵本。
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