さて思い出の名画、第二回はフーテンの寅さんシリーズです。
シリーズの中では吉永小百合さんがヒロインを演じた「柴又慕情」なんていいですね。
あてもない旅からふらっと帰ってきた寅さん。
ところが家族と喧嘩し再び家を出ていこうとすると美女が登場し・・・
毎度おなじみのストーリーですが、十代、二十代の方などはご存じないかも（泣）。

寅さんって、振られるイメージしかないけど、とっても持てます。
スクリーンの中でも外でも。
ただ、持て方が恋愛とか結婚対象とかとはちょっと違うんですよね。
まあ、ギリギリ「寅さんのような人と結婚したい」まではあっても、
「寅さんと結婚したい」とはならない、残念ながら。
むろん現実的に見れば、フーテンでどさまわりをする中年おじさん。
恋愛勝負では、やはり若くてカッコいい男性に分があるんですが。

寅さんを見ると、ゲラゲラ笑って、しんみりして、どこか共感してしまう。
そして、その生き方にちょっと憧れてしまったりすることも。
普通世間で言う「堅実な生き方」にある窮屈さから逃れたいのかもしれません。
いつも恋は成就しない寅さん。
じれったいと思いつつ、持てない自分と重ね合わせてしまいます。
でも人間的な魅力で、多くの美女から親しまれる存在は、
中年の星としてまばゆいですね。

きれいな人を見てドキドキして、ましてその人に微笑まれたりでもしたら、
それが大きな勘違いの始まり・・・
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